暮らしと庭の日々を綴ったブログです。
2025.06.14
暮らしと庭
丸中 章平
こんにちは。デザイナーの丸中です。
今回は、私たちのコンセプトのひとつである「カーテンのいらない家づくり」について、ノウハウを入門編として、少しだけご紹介させていただきます。
私は住宅設計をする際に、カーテンを付けない前提で設計するように心がけます。
素敵な庭を造ったのに人目が気になる、人目を気にして日中もずっとカーテンを閉めて生活するような家は嫌ですよね。家づくりをされる方が、少しでも参考になればうれしいです!
今回の流れ
□まずは視線の種類を知ること
□塀や植栽で目線を隠す
□軒を長くする
□まずは視線の種類を知ること。
カーテンを閉めない生活をするためには、まずは建築予定地の周囲を観察することが大切です。どこからの視線が気になるかを想定してみましょう。
・水平面の視線
視線で気になる所と言えば、まずは水平面の視線です。これは、道路や隣地からの視線です。リビングを部屋着で過ごしていたら、外の通行人と目が合ったりすると落ち着かないですよね。
・上からの視線
そして、もう一つ注意しなければならないのが上からの視線です。敷地と道路に高低差があったり、アパートやマンションから家の中をのぞかれたりするのも嫌ですね。
□【水平面の視線対策】塀や柵、植栽で目線を隠す
上記のように視線は水平と上からの視線を気にしなければなりません。
水平面からの視線をカットするには、塀や樹木で目隠しをつくると有効です。
・塀で目隠しをつくる
これはコンクリートやウッドフェンスのようなものです。道路からの視線を気になる場合、この方法が一番適していると思います。
ただし、こちらの方法は高さが決まっており、コンクリートブロックであれば2.2mまでの高さになります。1.2mを超える場合は控え壁という支えも必要になるので注意が必要です。
その為、隣の家の窓の高さが同じで目隠しを必要とする場合には適していない方法です。
・植栽で目隠しをつくる
植栽で目隠しをつくることで、人工的ではなく自然な雰囲気で目隠しをつくることができます。古くから、イヌマキやトキワマンサクなどの植栽を使って生垣をつくっている邸宅も多いと思います。私は雑木の雰囲気が好きなので、ヤマボウシやハイノキなどの植栽を自然に配置してあげることが多いです。
注意点としては、生垣は目線を隠せるものの、剪定を行い、形状を整え、葉の量を増やしてあげる必要があります。少し和風すぎるイメージになったりするのも注意です。
数本の植栽を植えて目隠しをつくる場合は、落葉樹ではなく常緑樹を配置するようにします。落葉樹だと秋口に葉を落としてしまい、冬場は目隠しとして機能しなくなります。また、華奢な雑木を選ぶ際は、完全には目隠しできないと思います。
□【上からの視線対策】軒を長くする
高さに限度のある塀では上からの視線は遮ることはできません。
上からの視線を遮る場合は、軒を長くする事が有効です。
周囲に高い建物が無い場合はあまり必要ではありませんが、周囲が住宅地の場合はおすすめです。
外部に天井のある部分を増やすことで、高ければ高い所の視線程カットすることができます。隣にアパートやマンションが建っている場合もとても有効です。
いかがでしたでしょうか?
入門編でのまとめは以下の通りです!
□まずは視線の種類を知ること
□塀や植栽で目線を隠す
□軒を長くする
私たちはこれだけではなく、カーテンを閉めない生活をするために、土地の選び方から建物の形状、間取りの工夫、窓の配置などを計算し、お客様の条件に合った住まいをご提案しています。
気になる方は、是非一度スタジオに遊びに来てください。
今回も長文でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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